太宰府天満宮と九州国立博物館
3か月ぶりに太宰府天満宮と九州国立博物館を訪ねました。
学問の神様菅原道真公を祀る「太宰府天満宮」は、
本殿前の「飛梅」と広い境内の約200種類、
約6000本の梅が見頃となっています。
私が訪ねた1週間前は、「飛梅」は咲き始め、
紅白の梅も3分咲きくらいで、
満開近くの木は少しだけでしたが、
梅林を歩きながら心が弾んでいました。
「令和」の元号にゆかりの梅の和歌が
大宰府で読まれたのは奈良時代。
大伴旅人や山上憶良といった万葉歌人たちが
大宰府の地で、中国から渡って来た梅を愛でて
和歌を披露した「梅花の宴」を、
私は梅の花を楽しみながらイメージしてみました。
「飛梅」は大宰府へ左遷された菅原道真公を慕って、
京から一夜にして飛んで来たという伝説の梅の木、
本殿の前にあります。
太宰府天満宮は2月25日は「梅花祭」、
3月上旬には「曲水の宴」が開催されます。
十二単や平安装束をまとった貴族姿の「曲水の宴」、
再現される貴族の雅な遊びを
一度見てみたいと思っています。
観梅の後は、天満宮そばの九州国立博物館で、
開催中の特別展「加耶」を観覧しました。
古代朝鮮半島南部の「加耶」をテーマにした
大規模な展覧会は日本国内では30年ぶりだそうです。
私は30年ほど前に、その古代国家「加耶」地域を
訪ねる考古学の見学ツアーに参加したことがあったので、
今回の特別展がとても楽しみになりました、
展示物の鉄製品や馬具、古墳の写真を見ていると、
私が「金官加耶」と呼ばれた地域の発掘中の古墳や
韓国の国立博物館を見学したことが
懐かしく思い出されました。
現地で発掘された日本製の土器などの展示から、
古代の交流は私の想像以上に活発だったのだと思いました。
私が参加した見学ツアーは、
博多港からビートル(JRの高速船)で往復して釜山に2泊。
博多と釜山の距離は近くて、
博多~広島間とほぼ同じなので、
玄界灘と対馬海峡を渡っての航海は、
両地域に住んだ古代のアドベンチャー精神豊かな人々にとって、
胸の高鳴るものだったでしょう。
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